セックスや風俗好きの漢なら、避けては通れない性病(STD/STI)の恐怖。
数ある性病の中でも特に有名なクラミジアは、日本国内だけで見ても、毎年男女合わせて2万件以上の感染が確認されています。
セックスなしでは生きられない(もしくは、漢としての生き甲斐を失いかねない)我々漢にとって、性病はとても他人ごととして片付けられるものではありません。
恐らく漢気ネットの読者の中にも既にSTD/STIへの感染体験のある方もいらっしゃると思いますが、痒みや痛み、できものなどの目立った症状として現れない性感染症もあるため、自覚症状のない「隠れSTD/STI」も実は多く存在しています。
そこで今回は、感染率が比較的高く、目立った症状として現れないこともある4つの性感染症について、感染を防ぐために注意すべき点と対処法をお伝えします。
性病(STD)ってなに?
セックス関連の病気の話になると、性病という言葉を最もよく使う(耳にする)と思います。
性病の他にも、
- STD(Sexually Transmitted Diseases)
- 性感染症
- STI(Sexually Transmitted Infections)
などの言い方がされます。
性病、性感染症、STD、STIはどれも基本的には同じ意味で、セックスなどの性行為によって感染する病気の総称です。
古くは性病、現在は性感染症と呼ぶのが好まれる
もともとは、性病もしくはSTDという言葉がメインで使われていましたが、”病”という字や、病気を意味する”Disease”を使用することを不適切とする見方がありました。
そうした社会的声が強まっていくに従って、”病気”という言葉を使わない性感染症という言葉や、Disease(病気)の代わりに感染を意味するInfectionを使ったSTIという言葉が使われるようになりました。
セックス(挿入)だけじゃない性病の感染経路
性器(ペニスとマンコ)同士の接触が性病の主な感染経路ですが、例えペニスをマンコへ生で挿入せずとも、STDに感染してしまう可能性はあります。
基本的に、コンドームは性病への感染を防ぐ手段として最も有効とされていますが、細心の注意を払って常にコンドームを装着していたとしても、他者との接触を持つ以上、STDへの感染を完全に防ぐことは困難ということになります。
粘膜や小さな傷からも感染の恐れが
STDは、ペニスやマンコなどの性器からのみならず、具体的には口内などの粘膜や、その他の傷口を通してでも体内に侵入してくる可能性があります。
本番なしの風俗店サービスを利用はもちろん、軽はずみなキスでも感染してしまう可能性はゼロではないということです。
※バスタオルや髪をとかす櫛(くし)を介してでも、感染する可能性があるとされています。
有名なSTD/STI
性病の中でも特に有名なのが、淋菌、梅毒、カンジダ、ヘルペス、ケジラミ、そして、HIV(エイズ)かと思います。
誰しも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
感染に気付かない可能性のある性病
この中でも、クラミジア、淋菌、ヘルペスは、感染しても目立った症状として現れないこともあり、感染に気づかずに他人に移してしまったり、逆に症状が出ていない女性から感染してしまう可能性があります。
聞きなれないかもしれませんが、近年感染が増加傾向にある尖圭コンジローマ(ヒトパピローマウイルス)という性病も、外見からは感染が判断しにくいSTDの一つです。
ここからは、これらの感染が判断しにくい4つの性病について、感染経路や治療方法などを見ていきましょう。
感染に気付きにくい性病1:淋病
淋病は、淋菌の感染により引き起こされる性感染症です。
淋菌は、コンドームなしでのペニスの膣への挿入や、フェラチオやクンニなどのオーラルセックス、アナルセックスからでも感染する可能性があります。
淋病の症状
我々漢(ペニス)が淋菌に感染すると、通常は感染後3日〜5日後に症状が現れます。
目立った症状が現れないこともありますが、尿道から緑もしくは黄色がかった液体が出てきたり、排尿時に激しい痛みを感じるのが淋病の主な症状です。
また、稀ではありますが、場合によっては睾丸の痛みを伴うケースもあります。
女性の多くは淋病の症状がないのがネック
淋病で厄介なのが、淋菌を持った女性に目立った症状が見られないことです。
感染している女性に症状が出ていない場合、外見からはもちろん、フェラをしてもらってもペニスをマンコに挿入しても、その時点では我々漢はその女性が淋菌を所持しているかを知ることができません。
ですので、運が悪ければ、セックスから数日後にこっそり渡されていた女性からのお土産に気づく、なんてこともあるでしょう。
淋病の防ぎ方
淋病の防ぎ方として最も効果的なのが、コンドームを着用してのセックスです。
女性がマンコに淋菌を持っている場合、コンドームをつければほぼ100%淋病への感染を防ぐことができますが、喉に淋菌が感染している場合もあります。
その場合、フェラチオによって女性の喉から我々のペニスに、クンニによってマンコから我々の喉に淋菌が感染する可能性もあります。
相手女性も一緒に定期検診を
どうしても感染したくなければ、フェラの際にもコンドームを着用したり、クンニの際に歯科治療用のデンタルダムを装着することをオススメしますが、なんとももどかしい愛撫になってしまいますよね。
相手女性に定期的に検査に行ってもらうなど、早期発見の対策をしましょう。
淋病の治し方
我々漢にだけ症状が出るアンフェアーな淋病ですが、抗生物質を服用すれば完治する性病です。
セックスをした相手から淋病っ気を感じたら、すぐにお医者さんに相談し、適切な抗生物質を処方してもらいましょう。
感染に気付きにくい性病2:クラミジア
クラミジアも淋病同様に、避妊具を使わないで行うペニスの挿入やオーラルセックス、アナルセックスによって感染する可能性のある性病です。
クラミジアの症状
クラミジアは、感染してしまっても性生活に支障をきたすような目立った症状が現れないケースが多い性病です。
ですが、排尿の際の痛みなどの症状として現れる場合もあり、放っておくと排尿が困難になり、最悪の場合治療に手術が必要になってしまうこともあるため、侮ってはいけません。
日本人感染者トップのクラミジア
厚生労働省にある2015年のデータでは、男女共に年間約1万2,000人が新たにクラミジアに感染しており、日本国内の性病感染報告件数ではダントツトップです。
クラミジア感染中は、HIVへの感染確率が高くなる
クラミジア自体は症状が軽いケースが多くそれほど恐ろしい性病ではありませんが、クラミジアに感染している時には、HIVへの感染率が高くなると言われています。
クラミジアの防ぎ方
クラミジアへの感染の防ぎ方として最も有効なのは、他の性病同様に、セックスの際にコンドームを着用することです。
ペニスやマンコにクラミジアが潜んでいる場合、コンドームを着用するとこで100%に近い確率で感染を防ぐことができますが、クラミジアは喉にも感染します。
喉にも感染するクラミジア
喉に感染した場合、喉の痛みや腫れ、不快感などが数週間続くこともありますので、相手がクラミジアに感染している場合はクンニを避けるか、デンタルダムなどを使用しましょう。
もちろん、相手女性の喉にクラミジアが潜んでいる可能性もありますので、挿入していなくとも、風俗のフェラ抜きでペニスがクラミジアに感染することもあります。
クラミジアの治し方
クラミジアも、抗生物質によって治療することができます。
クラミジアに感染するとHIV感染のリスクも高めてしまうので、症状が出ていなくとも、定期的に検査に行くなど、適切な対策と早期治療を心がけましょう。
感染に気付きにくい性病3:ヘルペス
誰もが聞いたことのあるヘルペスですが、ヘルペスには唇にできる1型と、性器にできる2型に分類できます。
以前は、1型(口唇ヘルペス)は性器に移らず、同様に2型(性器ヘルペス)は唇に移らないと認識されていましたが、現在では1型2型に関係なく感染することが確認されています。
従って、ヘルペスもペニスとマンコの接触だけでなく、オーラルセックスでも感染しうる性病です。
ヘルペスの症状
ヘルペスが発症すると、やけどをした時のような水分を含んだできものができ、周辺に強い痛みと痒みを伴います。
しかし、ヘルペスウィルスを持っていても常に症状として現れているわけではなく、発症の頻度は人それぞれで、数年に1回しか発症しない人もいます。
また、ヘルペスウィルスを持っている人の7割に自覚症状がないとも言われています。
発症していない時の感染確率は低いが…
ヘルペスが発症していない時(できものができていない時)は、ウィルスは神経細胞に潜んでいるため、他人への感染の可能性はほとんどありません。
しかし、発症していないと思っていても、小さなできものから微量のウィルスが出ていることもあるため、感染を防ぐにはコンドームの常時着用をオススメします。
ヘルペスの防ぎ方
コンドームの使用がもちろん最も有効な防御策なのですが、ヘルペスが発症している際のセックスでは、コンドームをつけていても感染が防げる確率は約80%だと言われています。
できものの中の水分にはウィルスがたくさん
水泡の中の液体に大量のヘルペスウィルスが含まれているので、セックスの最中にできものが破けて液体が飛び散るようなことがあれば、例えコンドームをつけていても感染する恐れがあります。
ヘルペスが発症している際には、セックスはもちろん、患部との接触を避けるようにしましょう。
ヘルペスの治し方
ヘルペスウィルスは、一度感染すると、残念ながら現在の医療では完治させることができません。
しかし、前述した通り、発症していない時は感染の可能性が極めて低い性病です。
抗ヘルペス剤で発症を抑制
発症を抑制するための抗ヘルペス剤を服用することで、発症しにくくすることができます。
発症させなければ他者への感染の確率もかなり低くなり、コンドームを使用すれば問題なく日々の性生活を送ることもできます。
感染に気付きにくい性病4:尖圭コンジローマ(HPV)

あまり聞きなれない人も多いかと思いますが、近年増加傾向にある性感染症が尖圭コンジローマです。
150種類もあるとされているヒトパピローマウイルス(HPV)が原因となる性病で、ペニスとマンコが接触する生でのセックスはもちろん、オーラルセックスやアナルセックスでも感染する可能性があります。
尖圭コンジローマの症状
感染後の主な症状としては、ペニス、もしくはその周辺のイボですが、症状が現れない、もしくは著しく小さいケースも多いです。
また、良性のヒトパピローマウイルス(HPV)の場合は発症してもイボ程度の症状で済みますが、HPVが悪性である場合は、陰茎ガンの原因にもなると言われています。
良性だとしても、増殖する可能性も
尖圭コンジローマは、イボなどの症状として現れても痛みも痒みも伴いませんが、放っておくとそのイボが大きくなったり、数が増えることがあります。
尖圭コンジローマの防ぎ方
その他の性病と同じく、セックスの際のコンドームの着用が最も効果的な防御策ですが、ヒトパピローマウイルス(HPV)は性器のみならず体の至る部位に生息している可能性があるため、挿入の際にコンドームをつけていても100%感染を防ぐとこはできません。
最近では研究の進歩に伴い、HPVのワクチンを受けることができますので、早めのワクチン接種を検討してみるのもいいかもしれません。
尖圭コンジローマの治し方
最も有効とされているのがイボを切除する治療法です。
ただし、切除しても約25%が再発してしまうため、予防策としてワクチンを摂取するなど、早めの検査と対策がオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょう?
今回は性病テーマにしましたので、漢気ネットにしては暗い記事になってしまいましたが、誰にでも感染する可能性のある性感染症について、知っておいて損はありません。
自分自身が感染しないように気をつけるのももちろんですが、パートナーのことも大切に思い、性器に異変を感じなくても定期的に検査に行くなどし、完璧なセックスのために万全を喫しましょう。
あふれんばかりの愛はあげても病気はあげない精神で、漢らしくいきましょう。